投資で元本割れするのが怖い人へ!リスクを抑える3つの考え方

元本割れが怖い人へ
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「投資を始めてみたいけれど、元本割れしてお金が減るのが怖い」

そんな不安から、なかなか一歩を踏み出せないこともあるかもしれません。

投資には元本割れの可能性があり、絶対にお金が増えるとは言えません。だからこそ、怖さを無理になくすのではなく、どんなときにお金が減るのか、どうすればリスクを抑えられるのかを知っておくことが大切です。

この記事では、投資でいう「リスク」の意味や、「長期・積立・分散」の考え方、無理のない投資額について紹介します。

目次

投資で元本割れするのが怖いのは当たり前

投資を始めようと思ったとき、「お金が減ったらどうしよう」と不安になるのは自然なことです。

せっかく貯めたお金なら、できるだけ減らしたくないと思うのも当然でしょう。

投資には元本割れの可能性がありますが、必要以上に怖がることもありません。まずは元本割れとは何なのか、投資ではどのようなリスクがあるのかを知ることが大切です。

そもそも「元本割れ」とはどういう状態?

元本割れとは、投資した元のお金よりも、資産の価値が下回ることです。

たとえば10万円で投資信託を買い、その価値が9万円になれば、元本を1万円下回っています。

「元本」と聞くと少し難しく感じますが、簡単にいえば投資したお金よりも価値が減っている状態と考えるとわかりやすいでしょう。

銀行の普通預金とは違い、株や投資信託は毎日同じ価格ではありません。
10万円が11万円になることもあれば、9万円や8万円になることもあります。

このように、投資したお金は増えることもあれば、減ることもあるのが投資の基本です。

ただし、価格が下がっているだけで、すぐに「投資に失敗した」と考える必要はありません。
投資では価格が上がったり下がったりするため、長く続けていれば元本を下回る時期を経験することもあります。

投資をすれば元本割れする可能性はある

投資を始めるうえで知っておきたいのが、元本割れを完全に避けることはできないという点です。

株や投資信託の価格は、景気や企業の業績、世界情勢など、さまざまな理由で動きます。

そのため、「この商品を買えば絶対に増える」「長く持っていれば必ず利益が出る」とは言えません。

新NISAを使って投資する場合も同じです。

新NISAは投資で得た利益が非課税になる制度であって、元本や利益を保証してくれる制度ではありません。

「NISAなら安心」「投資信託なら損をしない」というわけではないので、この点は分けて考える必要があります。

とはいえ、元本割れの可能性があるからといって、投資そのものが危険という意味でもありません。

大切なのは、リスクをゼロにしようとすることではなく、どのくらいの値下がりなら受け入れられるのかを考えながら投資することです。

そのためにも、生活費まで投資に回したり、最初から大きな金額を入れたりせず、余裕のある範囲で始めることが大切です。

「元本割れが怖い=投資に向いていない」ではない

「元本割れが怖いから、自分は投資に向いていないのかもしれない」

そう思うこともあるかもしれません。

しかし、お金が減ることを怖いと感じるのは、ごく自然な感覚です。

むしろ「絶対に増えるだろう」「多少減っても大丈夫」と何も考えずに大きなお金を投資するほうが、注意が必要です。

大切なのは、怖さをなくしてから投資することではありません。

「このくらいなら値下がりしても生活には困らない」「この金額なら落ち着いて続けられそう」と思える範囲を知ることです。

たとえば、いきなり100万円を投資するのが怖ければ、月1,000円や5,000円から始める方法もあります。

少額でも実際に投資してみると、値上がりしたときだけでなく、値下がりしたときに自分がどう感じるのかもわかってきます。

投資で大切なのは、怖さを我慢することではなく、怖くなりすぎない金額で続けることです。

周りと同じ金額を投資する必要もありません。

自分にとって無理のない金額を見つけておけば、値下がりしたときにも落ち着いて続けやすくなります。

投資でいう「リスク」は危険という意味だけではない

「投資にはリスクがある」と聞くと、「危ない」「お金を失うかもしれない」という意味に感じるかもしれません。

もちろん損をする可能性も含まれますが、投資で使われる「リスク」は、少し意味が違います。

元本割れへの不安を考えるうえでも、まずは投資におけるリスクの意味を知っておくことが大切です。

投資の「リスク」とは値動きの幅のこと

日常で「リスク」という言葉を使うときは、「危険」や「失敗する可能性」といった意味で使うことが多いでしょう。

一方、投資でいうリスクは、将来どのくらい値段が動くかわからないことや、その値動きの幅を表しています。

つまり、「値下がりすること」だけをリスクと呼ぶわけではありません。

大きく下がる可能性がある一方で、大きく上がる可能性もあります。

たとえば、ほとんど値段が動かない商品と、1年間で大きく上がったり下がったりする商品があれば、後者のほうが「リスクが大きい」と考えます。

そのため、「リスクが高い=必ず損をする」という意味ではありません。

一般的に、大きな利益が期待できるものほど値動きも大きくなりやすく、反対に値動きが小さいものは、大きな利益も期待しにくくなります。

投資では、リスクとリターンの両方を考えながら、自分が受け入れられる範囲を決めることが大切です。

投資信託でも価格は上がったり下がったりする

投資信託は、ひとつの商品を買うことで多くの会社や国などに分散して投資できるものがあります。

そのため、個別の株を買うよりもリスクを分散しやすく、初心者でも利用しやすい商品です。

ただし、投資信託だから元本割れしないわけではありません。

投資信託には「基準価額」という値段があり、中に含まれている株や債券などの値動きによって、基準価額も日々変わります。

海外の資産に投資する商品であれば、為替の動きによって価格が変わることもあります。

たとえば、世界中の株に幅広く投資する全世界株式型の投資信託でも、世界的に株価が下がれば、基準価額が大きく下がることがあります。

「分散されている=値下がりしない」ではなく、「ひとつに集中するリスクを減らしている」と考えるほうがわかりやすいでしょう。

値下がりすること自体をなくすのではなく、ひとつの会社や地域だけにお金を集中させないことで、大きな影響を受けるリスクを抑えていく考え方です。

一時的な値下がりと損失確定は違う

投資を始めて、10万円だった資産が9万円になっていたら、「1万円も損をした」と不安になるかもしれません。

ただし、まだ売っていないのであれば、その時点で1万円の損失が確定したわけではありません。

元本を下回っていることに変わりはありませんが、まだ売却していないため、損失額が確定していない状態です。

このように、買ったときより価格が下がっていて、まだ売却していない状態を「含み損」といいます。

その後、価格が上がって10万円を超えることもあれば、さらに下がることもあります。

一方、9万円まで下がったところで売却すれば、その時点で1万円の損失が確定します。

つまり、元本割れしていても、売却するまでは損失額が確定したわけではありません。

長く投資を続けていれば、途中で資産が元本を下回る場面に出会うこともあります。

もちろん、「売らなければ必ず元に戻る」という意味ではありません。下がったまま回復しない可能性もあるため、どんな商品でも持ち続ければよいわけではない点には注意が必要です。

短期間の値動きだけを見て慌てて判断するのではなく、なぜその商品を選んだのか、どのくらいの期間で運用する予定なのかを考えておくことが、値下がりしたときの判断にもつながります。

元本割れのリスクと付き合う3つの考え方

投資をする以上、元本割れの可能性をゼロにはできません。

ただし、できるだけリスクを抑えながら投資する方法はあります。

初心者でも取り入れやすいのが長期・積立・分散という3つの考え方です。どれも特別な知識が必要な方法ではなく、値動きとうまく付き合いながら投資を続けるための基本になります。

①長期:短期間の値動きだけで判断しない

株や投資信託の価格は、毎日少しずつ動いています。

ときには世界の景気や大きなニュースなどがきっかけとなり、短い期間で大きく値下がりすることもあります。

そんなとき、資産が減っているのを見ると「これ以上下がる前に売ったほうがいいのでは」と不安になるかもしれません。

しかし、長期投資では短期間の値動きだけを見て、慌てて判断しないことが大切です。

相場は上がり続けるわけでも、下がり続けるわけでもありません。

値下がりする時期があれば、その後に回復することもあります。
長期投資では、一時的な値下がりだけで売買を決めず、長い期間で資産の動きを考える意識が必要です。

また、投資期間が長くなれば、運用で得た利益をさらに投資に回す「複利」の効果も期待できます。

ただし、「長く持っていれば必ず利益が出る」という意味ではありません。

投資する商品によっては、長く持っていても価格が戻らない可能性があります。

長期投資では、ただ長く持ち続けるのではなく、長く運用することを前提に商品を選び、短期の値動きだけで売買をくり返さないことが大切です。

②積立:一度にまとめて投資しない

積立は、一度に投資するより必ず利益が大きくなる方法ではありません。

投資する時期を何回かに分けることで、「たまたま高いときに全額を投資してしまう」というタイミングの偏りを小さくする考え方です。

積立なら、価格が高いときにも安いときにも少しずつ買うことになります。

そのため、「買った直後に大きく値下がりした」という不安をやわらげやすくなります。

また、毎月同じ金額を投資すると、価格が高いときには少なく、安いときには多く買うことになります。これを長く続けることで、購入価格をならす効果も期待できます。

ただし、積立をすれば元本割れしないわけではありません。

相場全体が下がれば、積立を続けていても資産が元本を下回ることはあります。

それでも、買うタイミングを自分で毎回判断しなくてよいのは、積立の大きなメリットです。

「今は高いのか」「もう少し待ったほうがいいのか」と悩み続けるより、無理のない金額を決めて淡々と積み立てるほうが、長く続けやすくなります。

③分散:ひとつの商品や地域に集中させない

投資には「ひとつに集中させない」という考え方もあります。

たとえば、ひとつの会社の株だけに100万円を投資していた場合、その会社の業績が大きく悪化すると、資産全体も大きな影響を受けます。

一方、複数の会社や国、地域などにお金を分けて投資していれば、ひとつが値下がりしたときの影響を抑えやすくなります。

これが「分散投資」の基本的な考え方です。

とはいえ、初心者が何十社もの株を自分で選んで買うのは簡単ではありません。

そこで選択肢になるのが、ひとつの商品で多くの会社や地域に投資できる投資信託です。

たとえば全世界の株式を対象にした投資信託なら、日本だけ、アメリカだけと地域を限定せず、幅広い国や企業にまとめて投資できます。

もちろん、分散すれば絶対に元本割れしないわけではありません。世界全体の株価が下がれば、分散していても資産は減ります。

それでも、特定の商品や会社、地域だけにお金を集中させないことで、ひとつの値下がりから受ける影響を小さくできます。

元本割れそのものをなくす方法ではなく、ひとつの値下がりが資産全体へ与える影響を抑える方法と考えるとわかりやすいでしょう。

元本割れが怖い初心者は「無理のない金額」から始めよう

元本割れが怖いなら、無理に大きなお金を投資する必要はありません。

投資は、生活を苦しくしてまで続けるものではないからです。

まずは毎日の暮らしに必要なお金を確保したうえで、「これなら減っても生活には困らない」と思える金額から始めることが大切です。少額でも、投資を始める意味は十分にあります。

生活に必要なお金は投資に回さない

投資に使うお金を考えるときは、まず生活に必要なお金と投資するお金を分けることが大切です。

家賃や食費、水道光熱費など、毎月の暮らしに必要なお金まで投資に回してしまうと、値下がりしたときに生活へ影響が出てしまいます。

また、近いうちに使う予定があるお金も、投資には向いていません。

たとえば、車の購入や引っ越し、家電の買い替えなど、数年以内に必要になるとわかっているお金です。

使いたいタイミングで相場が下がっていれば、元本割れした状態でも売らなければならなくなるかもしれません。

急な出費に備えるお金も、現金で持っておく必要があります。

病気やけが、失業など、予定していなかったことが起こる可能性もあるからです。

「貯金があるから全部投資へ」ではなく、使う予定のあるお金や生活を守るためのお金は残しておく。

そのうえで、しばらく使う予定のないお金から投資に回すほうが、値下がりしたときにも落ち着いて続けやすくなります。

最初から大きな金額を投資する必要はない

投資を始めると、「月1,000円や5,000円では少なすぎるのでは」と感じることがあります。

SNSなどで「毎月10万円を新NISAで積み立てている」「今年は投資枠をすべて使った」といった話を目にすると、なおさら少なく感じるかもしれません。

しかし、投資額は周りに合わせる必要はありません。

月1,000円でも5,000円でも、家計に無理がなく続けられるのであれば、それが今の自分に合った金額です。

特に投資を始めたばかりのころは、資産を大きく増やすことだけでなく、実際の値動きに慣れる期間と考えてもよいでしょう。

投資を始めれば、資産が増える日もあれば減る日もあります。

少額から始めていれば、「1万円減った」「10万円減った」という大きな変化ではなく、比較的小さな金額で値下がりを経験できます。

実際に経験してみて「このくらいなら気にならない」と思えたら、家計の状況を見ながら少しずつ増やす方法もあります。

最初から自分の限界まで投資するのではなく、少額から始めて慣れてから増やす。

そのくらいのペースでも、決して遅くありません。

値下がりして眠れない金額は投資しすぎ

投資できる金額を考えるとき、「収入の何%まで」「貯金の何%まで」といった数字だけでは、自分に合っているか判断しにくいことがあります。

そんなときは、実際にお金が減った場面を想像してみるとわかりやすくなります。

たとえば、100万円を投資して20%値下がりすれば、資産は80万円になります。

同じ20%の値下がりでも、10万円なら2万円、100万円なら20万円のマイナスです。

「20%下落」と聞くだけでは冷静でいられても、「20万円減った」と考えると、感じ方が変わることもあります。

もし値下がりが気になって何度も証券口座を確認したり、仕事中まで相場のことを考えたり、夜も落ち着かなくなったりするのであれば、投資額が大きすぎる可能性があります。

投資は長く続けることを前提に考えるからこそ、値下がりしても普段の生活を続けられる金額にしておくことが大切です。

「もっと投資しなければ」と無理をする必要はありません。

毎月5,000円なら気にならないけれど、3万円では不安になるのであれば、5,000円からでも十分です。

安心して眠れるくらいの金額から始める。

少し感覚的な基準ですが、長く投資を続けるためには、こうした気持ちの余裕も大切です。

まとめ:元本割れを怖がりすぎず、無理のない投資を続けよう

投資をする以上、元本割れの可能性をゼロにはできません。

だからこそ大切なのは、値下がりを必要以上に怖がるのではなく、リスクを知ったうえで、自分に合った方法で続けることです。

長期・積立・分散を意識し、生活に必要なお金はきちんと残しておく。最初は月1,000円や5,000円など、少額からでもかまいません。

周りの投資額と比べる必要もありません。

値下がりしても安心して眠れるくらいの金額で、無理なく続けていく。

それくらいの距離感で投資と付き合っていくことが、長く資産を育てるための第一歩です。

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